2009年8月30日日曜日

エスカオロジー研究所のHPを充実

 年頭にブログの充実を決心したのですが、敢え無く挫折してしまいました。ブログを続けるか、HPを少しずつでも充実させるか、迷いに迷いました。両方とも頑張るという選択肢もありましたが、熟考の末、独りよがりを少なくして自分が頑張らなければならないしんどい方を選びました。

 お蔭さまで、HPの方はコンセプト広告を皮切りにオンラインMagzine、オンラインInterview、オンラインTopicsを開始することができました。これひとえにWeb Siteを管理してくれているCoreMindの楠山社長のおかげです。

 ということで、長期にわたって手抜き状態でしたブログはこの辺で終了し、HPにエネルギーを注ぐことといたしました。これに懲りず是非 http://www.escaology.com/ をご笑覧ください。

 最近、大阪の「食の知の拠点推進機構」が食学を基盤に活動を開始し、NPO法人設立の準備を開始すると同時にエスカ(食)オロジー(学)に肉薄してきております。ありがたい話で、上手く協調関係を構築したいと思っています。何よりも、これが実現すれば、個人レベルから集団レベルへとステップアップすることになり、嬉しい限りです。

 これからもエスカオロジーを宜しくお願い致します。 松尾(8/30/09)

2009年1月8日木曜日

食料力をつけよう

Escaologistの皆様

明けましておめでとうございます。

昨年12月8日付で、HPエスカオロジー研究所、“Institute for Escaology” を立ち上げることができました。目玉は「Online journalとしてのInternational Escaology」です。最高サイエンスアドバイザーには、我が恩師(米国での)Dr. Gordon Satoをお迎えすることができました。Gordonは米国アカデミーの会員であり、細胞生物学での偉業だけではなく、Sustainable Agricultureを東アフリカのEritriaに根付かせた功績が認められ、Rolex賞とBlue Planet賞の栄誉に輝いておられます。是非一度 http://www.escaology.com/ にアクセスください(Google検索にて)。

エスカオロジー研究所のスローガンとして「食の持続性、そして安全安心」を掲げています。意図は、食の安全や安心は重大関心事ですが、食の持続性が確保された上でのことであるという根底を忘れて(横に置いて)討議されているように思えてなりません。持続性のことを考えれば、別の視点の安心という感性が育てられるはずです。少なくとも、保存料や殺菌剤が、食中毒を回避し、廃棄量を減らすのに貢献していることを理解できるはずです。

同様なスタンスでGM作物も重要です。何しろ、農業政策とは別に、自国民を養えるに十分な国土を保有していないのですから。農産国に「自国民を養う必要があるので、輸出量を減らします」と言われたときに、返す言葉があるのでしょうか。「では、GM作物で凌ぎますから」と言えるか言えないかは大きな違いです。こういった対抗できる力が持てるような研究開発力は、知財も含めて保有していなければ国は滅びてしまいます。エスカオロジーではこれを抑止力と呼んでいます。

というような視点で「食料力を付けよう」を年頭のメッセージとしています。

とはいえ、実は、年末の数日は気力がなくて、ぼーっとしていました。NEDOのPeer-reviewの予定が変わってなかったらどうなっていたか。でも、元旦夜に、ジャズバイオリン(Yu-Ma)のライブに行って、少しましになり、3日からは回復しました。要するに気力の問題なのでしょう。

また、一昨夜は、いつもやっている睡眠薬代わりの雑読を、その日手に入れた「奇跡のリンゴ」で始めたのですが、眠ら(れ)ずに読み切ってしまいました。「ヒトが育種してきたリンゴの木を10年かかって野生に戻した」という苦労話のノンフィクションなのですが、妙に興奮しました。自己分析するならば、多分「自然とどのように対峙するか」を原点としてモノの考え方(哲学)を構築しようとしているエスカオロジーを揺さぶっているような気がしてならないからだと思っています。もし、読まれた方がおられましたら、是非感想を聞かせて下さい。少し動揺がおさまるかもしれません。

本年は、もう少し頻繁にブログを更新していこうと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

一方で、今年は色々な分野で変革の年になるかと思いますが、皆様是非生き残りましょう。今こそ、長期的展望が運命を左右するのではないでしょうか。                ---以上(松尾:1月8日)

2008年11月14日金曜日

エスカオロジー研究所

エスカオロジー研究所のお知らせ

■ご挨拶
エスカオロジー(Escaology)はラテン語で食を意味するエスカ(Esca)と、学を意味する-ologyを合体させた造語です。一言で云えば“食学”、すなわち多様で多面的な食を考える新概念で、特に食の安全や安心についてのモノの考え方やモノの道理(サイエンス)と、これを支える技術を勉強する集団作り、が目的です。提唱し始めて1年半になり、11月末には「エスカオロジー研究所」の設立とそのHP開設が実現する段階にまで育ちつつあります。これ一重に長村洋一教授(鈴鹿医療科学大学・健康食品管理士認定協会理事長)はじめ協会関係者の方々のご理解とサポートのたまものです。

■業務案内
・ エスカオロジーの定義:食の持つ色々な事柄を、科学としてことわり(モノの道理)から明らかにして行く学問。
・ 基本発想:グローバルな視点での食の持続性と安全性のための革新的/抑止力ある科学技術を理解/習得並びに研究開発する。
・ 目的:
1) 食に関するメディア情報を科学的に正しく判断/指導でき、 社会的道徳と倫理を順守した食の製造・販売でのモラル向上に貢献し、
2) 結果として賢い選択と自己責任の取れる感性ある人材を育成する。
・ 関連活動:この目的の一環並びに若手研究者の支援並びに良質の健康食品を世に出すための一助として以下の活動を行う。
① オンラインジャーナルの開設:広範囲な食に関するEditor/Coordinatorを探しているところです。一定の期間内に仕上げることが最優先事項ですので、論文のレベルに応じて有料で行いたいと考えています。ルール作りはこれからです。
② 若手研究者支援:Coordinatorとして、論文投稿を斡旋/紹介して頂ける先生方、開発リーダーを探しております。
③ 研究開発でのシンクタンク:上記のEditor/Coordinatorの先生方の中から、選ばせて頂きたいと思っています。
④ 講演活動(講師紹介):検討中。
⑤ ライフサイエンス分野の翻訳:検討中。

関連活動の①と②を充実させるためには、他方面からのサポートが不可欠であり、その準備のために「エスカオロジー:食の安全安心のために」という表題でブログを始めました。

以上(2008年11月15)

2008年10月31日金曜日

メッセージ

エスカオロジー(Escaology)はラテン語で食を意味するエスカ(Esca)と、学を意味する-ologyを合体させた造語です。一言で云えば“食学”、すなわち食の多面性を考える新概念です。食の安全や安心についてのモノの考え方やモノの道理(サイエンス)と、これを支える技術を勉強する集団作り、が目的です。定義は「食の持つ色々な事柄を、科学としてことわり(モノの道理)から明らかにして行く学問」です。

食は多様性が高く、また多面的です。誰でも、どこでも、何に関しても、皆さんそれぞれに意見や思うところがあります。これが食文化の楽しく、奥が深く、また複雑な理由です。だから、他人にとやかく言われるものでもなければ、ましてや化学(ケミストリー)や、科学(サイエンス)の世界とは縁遠いものであるという考えは、即刻考え直してください。手元の電子辞書によると、文化とは「人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果」とあります。自然のままとか、天然のままは、文化に逆行していることになり、「物心」の内の物は科学の得意分野なのです。