2008年10月31日金曜日

メッセージ

エスカオロジー(Escaology)はラテン語で食を意味するエスカ(Esca)と、学を意味する-ologyを合体させた造語です。一言で云えば“食学”、すなわち食の多面性を考える新概念です。食の安全や安心についてのモノの考え方やモノの道理(サイエンス)と、これを支える技術を勉強する集団作り、が目的です。定義は「食の持つ色々な事柄を、科学としてことわり(モノの道理)から明らかにして行く学問」です。

食は多様性が高く、また多面的です。誰でも、どこでも、何に関しても、皆さんそれぞれに意見や思うところがあります。これが食文化の楽しく、奥が深く、また複雑な理由です。だから、他人にとやかく言われるものでもなければ、ましてや化学(ケミストリー)や、科学(サイエンス)の世界とは縁遠いものであるという考えは、即刻考え直してください。手元の電子辞書によると、文化とは「人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果」とあります。自然のままとか、天然のままは、文化に逆行していることになり、「物心」の内の物は科学の得意分野なのです。